会頭Message


 現在の産業や経済などについて、犬山商工会議所 会頭が
思ったこと・話したことを月に1回程度掲載します。


今年は"犬山・ファースト"で行こう

2017年01月 1日

  新年あけましておめでとうございます。

 旧年中は、犬山商工会議所の事業活動に対し、格別のご理解、ご協力をいただき厚く御礼を申し上げます。

 年初に当り、昨今の内外の事象をながめつつ、考えていることの一端を述べさせていただきます。

 デフレからの回復は依然道半ばながら、我が国経済は、公共投資等政府の経済対策等に支えられて緩やかに持ち直し、年を越しております。この間、イギリスのEU離脱など、諸外国の政治的出来事による影響も少なからずありました。とりわけ、アメリカ大統領選挙による影響は広範囲に及んでおり目が離せない状況にあります。

 ご案内のとおり、全世界の耳目を集めたアメリカ大統領選挙は、大方の下馬評を覆してトランプ候補が勝利し、同氏は、今月20日、第45代大統領に就任するという結果になりました。このトランプ現象が示唆する大きな問題点の一つに、経済グローバリズムに対抗してナショナリズムの流れが台頭してきたことがあげられております。「アメリカ・ファースト(米国第1主義)」の主張を掲げるトランプ大統領の誕生は、グローバル化の象徴であるTPPの先行きに暗雲を立ち込めさせ、対日経済政策等のシビア化を懸念させるなど、今年以降の我が国経済にとっての不安定要因となっております。私としては、グローバル化が如何に進展しようとも、現実の経済を動かす原動力は経済ナショナリズムであり一概にこれを悪いとは言えないが、世界経済の変化を無視した近視眼的なナショナリズム政策は、国民の長期的利益をもたらすことは無いと考えております。この視点から、今後、トランプ政権下の経済政策を注意深く見ていくことが必要であると考えております。

   さて、昨年の1月、私は、経済グローバル化の下で苦境にある地域の状況を踏まえ、地域経済づくりを標ぼうした「地方創生」へのチャレンジを表明しました。本年は、これに加え、伝統的な文化の維持・継承を通じた地域づくりを目指したいと考えております。地域に継承されている文化に意義や喜び、住民のつながりを見出し、これを核に地域のアイデンティティを強固にし、グローバル化の潮流の中で、地域の生活を維持、発展させていくことが必要だと思うからであります。折しも、昨年11月、犬山祭りが、「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。正に、絶好のチャンスであります。犬山祭りを始め、犬山の文化・伝統を再認識し、"犬山・ファースト"の意気込みをもって、グローバル化の波を乗り切って参りたいと考えております。

  本年も、皆様のご理解、ご協力を切にお願いする次第であります。

始めようではありませんか

2016年12月 1日

犬山商工会議所では、11月1日の臨時議員総会において第10期役員の選任を行い、会頭・副会頭等三役及び監事については全員が再任、常議員についても

5名の新任のほか全員が再任される形で執行機関が定まり、今後3年間、犬山市の商工業振興をけん引する体制がスタートいたしました。

 ここで、会頭3期目の就任にあたり、心機も新たにその抱負を述べさせていただきます。

 先ず、会議所本来の主要な使命である商工業の発展ですが、「頑張る企業を応援します」をスローガンに掲げ、会員事業所と職員間の連携を密にした伴走型の支援を徹底し、ご期待に応えて参る所存でおります。

 また、私は、これまで、犬山商工会議所の歴史を踏まえ、かつ、新たな出会い・機会をとらえ、内外の他地域の機関、団体との交流を進めて参りました。こうしたローカルtoローカルの交流の継続が、やがて双方の地に花を芽生えさせ、実を結ばせることを確信しております。今後も、交流には精力的に取り組んで深化させ、伝統的交流と呼べる域にまで高めて参りたいと考えております。

 犬山を元気にする起爆剤として観光の重要性を喧伝することは今更の感があります。折しも、犬山祭の車山行事のユネスコ無形文化遺産への登録が近日中に最終決定される中、今まさに、犬山の「観光力」が試されていると思っております。もとより、観光は、人とものと情報の交流を通して地域の様々な産業と関わり、経済波及効果をもたらすことができるものであります。そのためには、観光を地域社会の中心に据え、地域住民を巻き込んだ、「地域ぐるみの総合力」を発揮しなければならないと思っております。こうした観点から、観光のためだけの取り組みではなく、農・商工の中心に観光を置き、観光交流を通じた産業間の新たな連携(「農・商工・観連携」)づくりを目指して参りたいと考えております。なお、再三にわたり触れております、栗栖地区における「つり橋」設置は、現段階ではまだ個人的な構想段階を脱していませんが、こうした取り組みの一環として考えております。法規制面での問題など厚いかべがあり、実現については不確定要素が多々ありますが、地域の力を結集して進めていく所存であります。

J.F.ケネディの言葉をそのまま借りれば、これらの多くは、最初の100日間で成し遂げられるものではありません。最初の1000日間、否、今期の任期期間においても成し遂げられないかもしれません。しかし、チャレンジしようと思っております。

皆さん、一緒に始めようではありませんか。

晴れ男ここに在り!

2016年11月 1日

今年の産業振興祭も無事終了しました。当日は、心配された雨も朝方限りとなり、晴れ男を自称する私の面目もどうにか持ちこたえることができたと喜んでおります。

 国内の景気は、直近(9月)の商工会議所LOBO調査結果によれば、業況DIはマイナス27.8と前月から2.9ポイント悪化しております。この背景として、台風、豪雨の影響が大きく、食品などの製造業や小売り・サービス業における業況を押し下げる要因となったことが指摘されております。とりわけ、中小企業の景況は、個人消費の動きの鈍さや慢性的な人手不足による受注機会の減少などが足かせとなって動きが弱く、先行きも、消費の低迷や海外経済減速の長期化懸念などから、慎重な見方が続いております。念ずれば晴れるとの意気込みで、曇天模様の景気を好転させたいものです。

 さて、11月から、犬山商工会議所は、第10期の執行体制がスタートします。これを機に、これまで当会議所の事業運営を担ってこられた議員、役員の皆様及びこれを支えていただいた会員各位に対し、深く感謝の意を表したいと存じます。

新体制における基本的な事業運営方針などについては、別の機会にさせていただきますが、現在、"がんばる企業を応援します"の標語の下、29年度に取り組む重点事業についての検討を進めております。この重点の一つとして、犬山市における中小企業振興条例(仮称)の制定促進を掲げることとしております。近時、「中小企業基本法」や「小規模企業振興基本法」において、中小・小規模企業支援における地方自治体の役割が、従来の「国に準ずる」といった従属的なものから、主体的、能動的なものへと引き上げられたことからも分かるように、地域経済・社会を維持・発展させる上で中小・小規模企業の果たす役割が重要であることに鑑みれば、中小企業の現場に最も近い市町村の中小企業振興への取り組みを強化しなければならないことは必然の流れと言えます。

こうした中、当会議所は、9月末に、市長及び市議会議長に対し、犬山市中小企業振興条例(仮称)の制定についての要望書を提出したところであります。 本条例については、市長もその重要性を認識され、必要なプロセスを経て可能な限り早期に制定したいとの意向であり、当会議所としては、関係機関、団体と連携し、その制定に向けた取り組みに力を入れていくこととしております。

 これを一例として、"進取し、先駆ける"商工会議所として、地域中小・小規模企業をおおう暗雲を少しでも晴らすため、がんばる所存でおります。

つり橋で良縁を!

2016年10月 1日

本年も、はや10月、出雲では、八百万(やおよろず)の神々が、様々な縁を結ぶための会議にいそしみ、犬山では、"つながろういぬやま 楽しもういぬやま"を合言葉に、産業振興祭の開催に汗を流す時期となりました。

 この'結ぶ'、'つなげる'という言葉に関しては、現在、私の頭の中に大きな構想として、'つり橋'があります。これまでにも折に触れ述べたところですが、木曽川を挟んだ犬山栗栖地区と各務原鵜沼宝積寺町地区を歩行専用のつり橋でつなごうという計画であります。架橋地点は、桃太郎公園北の箇所と川上貞奴別荘(萬松園)のあるあたりが最適ではないかと考えております。ちなみに、川上貞奴と言えば、福沢諭吉の養子の福沢桃介と深い縁で結ばれたことは申し上げるまでもありませんが、電力王といわれた桃介は、95年ほど前、長野県南木曽町の木曽川につり橋を架けたことでも有名であります。桃介橋と呼ばれるこのつり橋は、木曽川の景観に配慮し、渓谷に文化の香りを漂わせ、大正ロマンを偲ばせる橋として、国の重要文化財にも指定されております。

 何とも言えぬ縁のようなものも感じますが、私が構想するつり橋の名称はさておき、この橋が、木曽川の自然環境や景観、犬山城、桃太郎神社、萬松園、貞照寺、猿啄城(さるばみじょう)といった歴史的・文化的資源と並び、かつ、これらを相互に結びつける当該地における新しい名所として、犬山及び各務原の観光振興等に寄与するものと確信しております。この橋の恋愛面における「つり橋効果」についてはともかく、経済面における効果には大きな期待が持てると考えております。

※(「つり橋効果」:つり橋上で出会った男女が恐怖に起因する緊張からくるドキドキ感を恋愛感情と取り違える心理効果。(言わば、縁結びの効果))

 こうした中、本つり橋については、当該地区が自然公園法や文化財保護法に基づき「国定公園特別地域」や「名勝」の指定を受け、その設置が規制されており、これをクリアすることが最も大きな課題となっております。このため、11月22日に開催される愛知県連会頭会議の場などを通じ、愛知県知事等に対し設置の許可等の措置を要望する所存でおります。

また、今後、つり橋構想の実現に向け、犬山、各務原の該当地区の住民の皆様はじめ、市、商工会議所、観光協会等から成る協議組織を設け、諸課題の検討に着手したいと考えているところであります。

 つきましては、このつり橋構想に対するご理解、ご支援等をお願いする次第であります。

GMSの凋落

2016年09月 1日

最近の流通業界は大変厳しい状況の中にあると思います。とりわけGMS(総合スーパー)は苦戦を強いられています。国内に約1850店舗あるGMSに大量閉店の波が押し寄せています。イトーヨーカドーは2020年2月までに40店舗、ユニーグループでも最大50店舗を閉店する方針を固めました。

 GMSは構造不況と言われて20年経ちます。構造不況とは不況の原因が景気循環によるものではなく、産業構造、需要構造、経済環境などの構造変動にあるとされている不況です。大手GMSのトップは口を揃えて「社会の変化に対応しきれなかった」と言っています。

そもそもGMSは「食品で集客して衣料品で稼ぐ」構造です。かつてのダイエーの中内功会長は「徹底して食品の安売りをして集客する、あなた方専門店はその集客したお客様から利益を上げ多額の家賃を払って下さい」という構造です。この図式が近年大きく崩れてきました。これはユニクロやしまむらなどの専門店が台頭してきたことにあります。そしてコンビニの盛況です。そしてアマゾンや楽天などのインターネット購入へシフトしているからです。ネットでの大量一括比較、そして検索型のショッピングが効率的になっているのです。

また立体駐車場からの距離を考えると、野菜や総菜などの日々の購買なら中小規模のスーパーで済ませるケースが多いと思います。逆に贈答品などの高級品は百貨店か専門店で購入します。つまりGMSはあらゆる業態に消費者を奪われているのです。

 日本の小売業態はここ20年ほどの間に大変貌を遂げてしまったのです。それは「大から小へ、さらに無店舗(ネット)へ」という大きな流れなのです。この流れを打破するにはどうしたら良いのでしょうか。手間をかけ、地域の事情に応じた店づくりをする、地域密着型の経営が求められるのです。

イトーヨーカドー犬山店も来年2月に撤退の予定です。撤退後の入居事業者を早急に決定しなければなりません。犬山商工会議所といたしましても全精力をもってこれに当らねばなりません。未来永劫に市民の皆様への利便性を提供し続けて行かなければなりません。

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