会頭Message


 現在の産業や経済などについて、犬山商工会議所 会頭が
思ったこと・話したことを月に1回程度掲載します。


「会頭道」は、社会へのご奉公

2016年08月 1日

犬山も蝉の声が騒がしい時節となりました。

 直近における商工会議所LOBO調査によりますと、中小企業の業況感は、消費低迷の長期化や円高の進行、株価・為替の不安定な動きが中小企業のマインドを下押しし、一進一退の状態が続いております。また、先行きにつきましては、ほぼ横ばいの状況が見込まれる中、猛暑予測から夏物商品の需要増や消費増税再延期による消費の改善に期待する声も聞かれております。こうした中、参議院選挙も終わり、安倍首相は、アベノミクスの加速に向けて力強い経済政策を進めていくため、内閣を改造し新たな布陣作りを進める旨を表明しました。今後、早急に補正予算が編成され、新しい経済対策が実施されることを期待するところであります。

 さて、前回お話ししたように、当商工会議所では、議員、役員の任期が10月末をもって終了するため、目下、次期の議員、役員の選挙、選任に向けた準備、調整を進めております。これを受け7月の常議員会において、私は、現議員・役員の皆様にはそのまま続投していただくようお願いをするとともに、3期目となる会頭職を引き受ける意向がある旨、表明をいたしました。

ここで、改めて、犬山商工会議所の役員についてご説明したいと存じます。先ず、会頭ですが、商工会議所の唯一の代表機関、かつ最高執行機関であり、商工会議所の最高意思決定機関である議員総会において選任されます。副会頭(3名)は、会頭の補佐機関として、議員総会の同意を得て会頭が選任し、会頭に事故がある場合や欠けた場合には会頭の職務を行います。常議員(33名)は、議員総会において議員の中から選任され、常議員会を構成し、重要な事項を議決する意思決定機関ですが、同時に、会頭から特定事項の委任がなされた場合には執行機関の性格をも併せ持つものです。これ以外の役員として、現行の定款上、専務理事と監事(3名)が置かれております。ちなみに、会頭職を強いて国政レベルの執行機関に例えますと、選出方法から見ると、議員内閣制における内閣総理大臣に類似しますが、内閣と異なり法的には副会頭等との合議を必要としない職務執行方法から見れば、強いリーダーシップを発揮する米国型大統領に近いとも言えます。  

 55年前、ジョン・F・ケネディが、米国第35代大統領に就任する際に語った「国があなたのために何をなし得るかを問い給うな、あなたが国のために何をなし得るかを問い給え」という言葉に共感し、私としては、私なりに犬山商工会議所のために何をなし得るのか、また、何をなさねばならないのかを常に自問しつつ、会頭の職務に取り組んで参りたいと思っております。

 以上、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)との嘲笑を恐れず、思うところを述べさせていただきました。

たかが選挙、されど選挙

2016年07月 1日

  犬山も水無月を迎え、木曽川うかいが開幕します。これから10月半ばまで、犬山城を背景に鵜の競演がくり広げられ、多くの観光客の目を楽しませることと喜んでおります。

 本年は、国内外における選挙が注目される(された)年であります。中華民国総統選挙、フィリピンやペルーの大統領選挙、とりわけ、次期米国大統領の選挙は、我が国の政治、経済に少なからぬ影響を及ぼす性質のものとして、11月の決着までその動向には鵜の目鷹の目の視線が注がれることと思います。国内では、申し上げるまでもなく参議院選挙があります。結果次第では国の基本政策に大きな変更をもたらす可能性があり、また、選挙権年齢を18歳以上に引き下げた最初の選挙でもあることから、その重要性は論をまちません。 7月10日の投票日に向け、戦いは、気温とともに熱くなることが予想されます。

 さて、本年は、もう一つ重要な選挙があります。来る10月31日に3年間の任期が満了することに伴って実施される、犬山商工会議所の議員の選挙であります。正確には、議員定数100名のうち半数50名の議員(1号議員)を会員全体の代表として会員の中から投票で選出するものであります。ちなみに、35名の議員(2号議員)は、業界の代表として各部会が選任し、15名(3号議員)は、重要かつ総合的な代表として会頭が選任することとなっております。また、議員の選出と同時に、議員総会において会頭を始めとした役員が選任される運びとなっております。なお、商工会議所の役員・議員任期は、全国ベースでの申し合わせに基づき、統一(11月1日から3年間)されており、当会議所では、今期の議員選挙の投票日を10月21日に予定しております。

 商工会議所は、商工会議所法に基づく特別認可法人として、「地域内の商工業の総合的な改善発達を図り、兼ねて社会一般の福祉の増進に資する」という社会的使命を担っております。また、近時、地域経済の担いとしての中小・小規模事業者の重要性が改めて認識され、その持続的発展を支援する機関として商工会議所にはこれまで以上に大きな期待が掛けられております。

 ここで思い起こされるのが「ノーブレス・オブリージュ」という言葉であります。本来は、貴族など高い地位や身分にはそれに伴う重い責任、義務があるという考え方ですが、そうした振る舞いは、賞賛、信頼に値すると評価されるものであります。武士道にも一脈通じるところがありますが、選ばれたものにはそれに応じた社会的責任・貢献が期待されるという意味において、今回の選挙に当り、あえて皆様には、このノーブレス・オブリージュという崇高な精神を是とし、且つこれを体現すべく、役員、議員に就いて頂き、全会員及び地域社会の振興・発展に力をお貸し頂きたいと存ずる次第であります。

国と会議所、2つのG7

2016年06月 1日

ゴールデンウィークも終わり、本年度も本格的に事業に取り組む時期となりました。

日本経済の現況は、年明け以降の円高、株安の進行に伴い、円安に支えられたこれまでの景気回復にも陰りがみられるように思われます。政府の直近の調査においても、東海地方の景気は、小売り、飲食、サービス等の消費需要を中心に弱い動きが続き、4月の熊本地震の影響で企業動向等も悪化しており、先行きについても、中国経済等の減速、円高の推移、来4月の消費税の再引き上げといった不安材料を払拭できないことが指摘されております。また、核開発で揺れる朝鮮半島情勢の緊迫化など、我が国に身近な国際問題も累増しております。

このように我が国の政治、経済を取り巻く内外の諸環境が厳しさを増す中、

5月26日、27日の両日、三重県賢島において先進国首脳会議が開催されます。会議では、新興国経済の減速、貿易の減退等により不透明性を増している世界経済の脆弱性の克服が最大のテーマとされており、また、オバマ米大統領が、会議への出席を機に広島の原爆記念施設を訪問することが決まるなど、  このたびのサミット開催については、非常に喜ばしく大いに歓迎するところであります。G7伊勢志摩サミットが、我が国を始め世界の経済の下振れリスクの回避と核戦争の無い平和な国際社会を実現する上において少なからぬ効果を挙げることを期待する次第であります。

 さて、現下、犬山商工会議所にあっては、会員に喜ばれ、歓迎される事業をどのように展開していくかが大きな課題の一つとなっております。本年度は、

"小規模事業者の持続的発展"をキーワードに、事業者の実態、ニーズに応じた支援を行うことにしております。こうした取り組みの基になるものとして策定した『経営発達支援計画』が、今般、経済産業大臣の認定を受けることができました。この計画は、主に「経済動向調査」から「地域経済の活性化」まで、7項目の目標(Goal)から成っております。今後、当会議所は、市、金融機関などの関係支援機関との連携を密にし、支援の中核的な役割を担う形で、目標の達成に向けて小規模事業者に対する伴走型支援を実施し、1名の脱落者も出さない会議所を目指して参る所存でおります。

 折しも、本年は、10月に役員、議員の改選が予定されております。引き続き、役員の皆様を始め、議員の皆様、会員の皆様の変わらぬご支援・ご協力をお願いする次第であります。

宇宙から学ぶ

2016年05月 1日

4月、犬山祭りを皮切りとして、28年度がスタートしました。

年明け以降の円高、株安を引きずっての新年度入りとなりました。4月1日に発表された日銀短観によれば、製造業、非製造業を問わず、大企業、中小企業ともに景況感は悪化しており、先行きについても、消費マインドの低迷や中国を始めとする海外経済の減速といった不安材料が払拭されず、不透明感が増しております。なお、こうした状況下、私としては、来年4月に予定されている消費税の再引き上げについては、先送りすることが望ましいと考えております。

ここで、去る3月17日に開催された第123回本商工会議所会員総会における宇宙飛行士 毛利衛さんの講演(「宇宙から学ぶ~我々は何故挑戦し続けるのか~」)の一端を紹介したいと存じます。毛利さんは、二度にわたる宇宙飛行の体験から、「ユニバソジロ」という、宇宙と生命の本質に関する独自の見方・考え方を提唱されております。この中で、46億年前に誕生した地球において約40億年前に発生した有機体が紆余曲折を経て現在の人類にまで進化し得たのは、個々の生命体の環境への挑戦の結果であり、個が挑戦し、その成功体験を他の個と情報交換(つながり)し、全体としての能力を高め、繁栄するという「生命のつながり」の重要さを力説されておりました。また、これからの私たちは、現在の地球的諸問題を前に、個人から人類、人類から地球生命へと視点を移し、つながりを考えることの必要性を説くなど、講演の内容は、示唆に富むものでした。

さて、犬山商工会議所におきましては、先月もお話ししたように、財務状況が厳しさを増す中にあって、中小・小規模事業者から求められる支援が質的・量的に拡大するなど、その社会的環境は少なからず変化しております。こうした変化を正しくとらえ、これにうまく適応していくことが喫緊の課題となっており、この取り組みの一環として、4月1日付けで職員の人事異動を実施いたしました。毛利さんのお話しに即して言えば、まずは、個々の職員が新しい環境に挑戦し、これによって得たノウハウ等を共有し、会議所全体の支援力を強化することにつなげられればと考えております。

折しも、犬山市において、地方創生に向けた「総合戦略」(「いいね!いぬやま総合戦略」)が策定されました。この「総合戦略」では、人口の減少と経済・財政規模の縮小が進む現状を打破し、活力ある犬山の維持を目指すため、基本目標を設定し、諸事業を実施して行くことが計画されております。当会議所といたしましても、地方創生を重点活動対象と位置付け、犬山市、金融機関等とのつながりを強固にし、積極的に取り組むこととしております。

皆様のご支援ご協力をお願いする次第であります。

出ずるを量りて入るを為す

2016年04月 1日

国会では、28年度の予算案審議が進められておりますが、我が犬山商工会議所におきましても、新年度の事業計画と予算を策定する時期となりました。

 今回は、その策定状況を踏まえ、28年度における当会議所の事業運営に対する姿勢について、思うところの一端を述べさせていただきます。

 近時、商工会議所に対し地方創生や小規模事業者支援に係る事業への取り組みの強化が求められる中、当商工会議所にあっては、財務面において収入が頭打ちであることに加え事業費や人件費がかさみ、収支予算が逼迫化する傾向にあります。しかし、地域「商工業の改善発達と社会福祉の増進に寄与する」使命を有する商工会議所としては、為さなければならないことは為さなければなりません。ただ単に、「入るを量りて出ずるを為す」とうそぶいて済ましている訳には参りません。詰まるところ、こうした状況の下で行き着く対応策としては、入るを増やし、不要な出ずるを減らすことの他はありません。

 会議所の「入るを増やす」方法は、新規会員を獲得し会費収入を増やすことであり、あるいは共済事業等への加入者を獲得し手数料収入を増やすことであります。また、県、市からの補助の拡大も必要ですが、昨今の財政事情から実現は容易ではありません。一方、「出ずるを減らす」方法は、先ずは、経費の削減であります。これまでも、人件費の抑制措置、各種事務経費の圧縮などに取り組んできておりますが、更に踏み込んだ取り組みが必要であると考えております。

 こうした中、28年度、当商工会議所は、「経営発達支援計画」(現在、国の認定を申請中)に基づき、地域小規模事業者に対する各種支援に全力を投球することとしております。これらの支援事業に係る具体的な業務は、量的にも質的にも多大なものとなることが予想され、その効率的な実施体制づくりが急務となっております。とりわけ、現下の財務状況に鑑みれば、職員は、事業コストを意識した業務の遂行に努め、会議所の労働生産性を高めていくことが求められております。

 以上のように、犬山商工会議所としては、小規模事業者の持続的発展を図るため、自らの持続的発展にも力を入れていかなければならないことを自覚し、今後、役職員が一体となって会員の増強や共済事業等の普及に向けたキャンペーンに取り組み財源を確保するとともに、職員各人の支援能力を向上させ、かつ、これを共有化することにより、組織として高い水準の支援力を発揮する体制の整備に努めて参る所存でおります。

 皆様のご理解、ご支援をお願いする次第であります。

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