会頭Message


 現在の産業や経済などについて、犬山商工会議所 会頭が
思ったこと・話したことを月に1回程度掲載します。


国と会議所、2つのG7

2016年06月 1日

ゴールデンウィークも終わり、本年度も本格的に事業に取り組む時期となりました。

日本経済の現況は、年明け以降の円高、株安の進行に伴い、円安に支えられたこれまでの景気回復にも陰りがみられるように思われます。政府の直近の調査においても、東海地方の景気は、小売り、飲食、サービス等の消費需要を中心に弱い動きが続き、4月の熊本地震の影響で企業動向等も悪化しており、先行きについても、中国経済等の減速、円高の推移、来4月の消費税の再引き上げといった不安材料を払拭できないことが指摘されております。また、核開発で揺れる朝鮮半島情勢の緊迫化など、我が国に身近な国際問題も累増しております。

このように我が国の政治、経済を取り巻く内外の諸環境が厳しさを増す中、

5月26日、27日の両日、三重県賢島において先進国首脳会議が開催されます。会議では、新興国経済の減速、貿易の減退等により不透明性を増している世界経済の脆弱性の克服が最大のテーマとされており、また、オバマ米大統領が、会議への出席を機に広島の原爆記念施設を訪問することが決まるなど、  このたびのサミット開催については、非常に喜ばしく大いに歓迎するところであります。G7伊勢志摩サミットが、我が国を始め世界の経済の下振れリスクの回避と核戦争の無い平和な国際社会を実現する上において少なからぬ効果を挙げることを期待する次第であります。

 さて、現下、犬山商工会議所にあっては、会員に喜ばれ、歓迎される事業をどのように展開していくかが大きな課題の一つとなっております。本年度は、

"小規模事業者の持続的発展"をキーワードに、事業者の実態、ニーズに応じた支援を行うことにしております。こうした取り組みの基になるものとして策定した『経営発達支援計画』が、今般、経済産業大臣の認定を受けることができました。この計画は、主に「経済動向調査」から「地域経済の活性化」まで、7項目の目標(Goal)から成っております。今後、当会議所は、市、金融機関などの関係支援機関との連携を密にし、支援の中核的な役割を担う形で、目標の達成に向けて小規模事業者に対する伴走型支援を実施し、1名の脱落者も出さない会議所を目指して参る所存でおります。

 折しも、本年は、10月に役員、議員の改選が予定されております。引き続き、役員の皆様を始め、議員の皆様、会員の皆様の変わらぬご支援・ご協力をお願いする次第であります。

宇宙から学ぶ

2016年05月 1日

4月、犬山祭りを皮切りとして、28年度がスタートしました。

年明け以降の円高、株安を引きずっての新年度入りとなりました。4月1日に発表された日銀短観によれば、製造業、非製造業を問わず、大企業、中小企業ともに景況感は悪化しており、先行きについても、消費マインドの低迷や中国を始めとする海外経済の減速といった不安材料が払拭されず、不透明感が増しております。なお、こうした状況下、私としては、来年4月に予定されている消費税の再引き上げについては、先送りすることが望ましいと考えております。

ここで、去る3月17日に開催された第123回本商工会議所会員総会における宇宙飛行士 毛利衛さんの講演(「宇宙から学ぶ~我々は何故挑戦し続けるのか~」)の一端を紹介したいと存じます。毛利さんは、二度にわたる宇宙飛行の体験から、「ユニバソジロ」という、宇宙と生命の本質に関する独自の見方・考え方を提唱されております。この中で、46億年前に誕生した地球において約40億年前に発生した有機体が紆余曲折を経て現在の人類にまで進化し得たのは、個々の生命体の環境への挑戦の結果であり、個が挑戦し、その成功体験を他の個と情報交換(つながり)し、全体としての能力を高め、繁栄するという「生命のつながり」の重要さを力説されておりました。また、これからの私たちは、現在の地球的諸問題を前に、個人から人類、人類から地球生命へと視点を移し、つながりを考えることの必要性を説くなど、講演の内容は、示唆に富むものでした。

さて、犬山商工会議所におきましては、先月もお話ししたように、財務状況が厳しさを増す中にあって、中小・小規模事業者から求められる支援が質的・量的に拡大するなど、その社会的環境は少なからず変化しております。こうした変化を正しくとらえ、これにうまく適応していくことが喫緊の課題となっており、この取り組みの一環として、4月1日付けで職員の人事異動を実施いたしました。毛利さんのお話しに即して言えば、まずは、個々の職員が新しい環境に挑戦し、これによって得たノウハウ等を共有し、会議所全体の支援力を強化することにつなげられればと考えております。

折しも、犬山市において、地方創生に向けた「総合戦略」(「いいね!いぬやま総合戦略」)が策定されました。この「総合戦略」では、人口の減少と経済・財政規模の縮小が進む現状を打破し、活力ある犬山の維持を目指すため、基本目標を設定し、諸事業を実施して行くことが計画されております。当会議所といたしましても、地方創生を重点活動対象と位置付け、犬山市、金融機関等とのつながりを強固にし、積極的に取り組むこととしております。

皆様のご支援ご協力をお願いする次第であります。

出ずるを量りて入るを為す

2016年04月 1日

国会では、28年度の予算案審議が進められておりますが、我が犬山商工会議所におきましても、新年度の事業計画と予算を策定する時期となりました。

 今回は、その策定状況を踏まえ、28年度における当会議所の事業運営に対する姿勢について、思うところの一端を述べさせていただきます。

 近時、商工会議所に対し地方創生や小規模事業者支援に係る事業への取り組みの強化が求められる中、当商工会議所にあっては、財務面において収入が頭打ちであることに加え事業費や人件費がかさみ、収支予算が逼迫化する傾向にあります。しかし、地域「商工業の改善発達と社会福祉の増進に寄与する」使命を有する商工会議所としては、為さなければならないことは為さなければなりません。ただ単に、「入るを量りて出ずるを為す」とうそぶいて済ましている訳には参りません。詰まるところ、こうした状況の下で行き着く対応策としては、入るを増やし、不要な出ずるを減らすことの他はありません。

 会議所の「入るを増やす」方法は、新規会員を獲得し会費収入を増やすことであり、あるいは共済事業等への加入者を獲得し手数料収入を増やすことであります。また、県、市からの補助の拡大も必要ですが、昨今の財政事情から実現は容易ではありません。一方、「出ずるを減らす」方法は、先ずは、経費の削減であります。これまでも、人件費の抑制措置、各種事務経費の圧縮などに取り組んできておりますが、更に踏み込んだ取り組みが必要であると考えております。

 こうした中、28年度、当商工会議所は、「経営発達支援計画」(現在、国の認定を申請中)に基づき、地域小規模事業者に対する各種支援に全力を投球することとしております。これらの支援事業に係る具体的な業務は、量的にも質的にも多大なものとなることが予想され、その効率的な実施体制づくりが急務となっております。とりわけ、現下の財務状況に鑑みれば、職員は、事業コストを意識した業務の遂行に努め、会議所の労働生産性を高めていくことが求められております。

 以上のように、犬山商工会議所としては、小規模事業者の持続的発展を図るため、自らの持続的発展にも力を入れていかなければならないことを自覚し、今後、役職員が一体となって会員の増強や共済事業等の普及に向けたキャンペーンに取り組み財源を確保するとともに、職員各人の支援能力を向上させ、かつ、これを共有化することにより、組織として高い水準の支援力を発揮する体制の整備に努めて参る所存でおります。

 皆様のご理解、ご支援をお願いする次第であります。

つり橋にかける犬山の創生

2016年03月 1日

我が国経済は、緩やかな回復基調にあるものの、中国を始とした新興国経済の減速、株安、円高など景気の下振れリスクへの注意も必要な状況になっております。こうした中、地域中小企業の業況の厳しさは、依然として解消されるには至っておりません。

さて、ご案内のとおり、現在、犬山市においては、本年度末の完成を目指して「犬山市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の検討が進められております。こうした地方創生に向けた取り組みの一環として、先頃、犬山市、犬山商工会議所及び犬山市内の金融機関の三者間において、地方創生に係る連携・協力体制を構築するための協定が締結されました。その締結式における挨拶の中で、私は、ある新聞記事の一つを紹介いたしました。それは、「つり橋支店長、駆ける」という、当日の日経朝刊に掲載されたものでありました。これは、静岡県三島市の歩行者つり橋「三島スカイウォーク」の誕生にまつわるもので、観光資源は多いものの待ちの姿勢が染みついた地元関係者が多い中、日本一のつり橋を作るという意気込みの下、銀行上層部を説得するなど実現に駆け回り、ついにこれを実現させ「つり橋支店長」の異名をとった、当時静岡銀行三島支店長の大橋弘氏についての記事であります。この記事について、金融機関の地域づくりへの協力を切に期待する意味でお話をした次第であります。

実を申しますと、当地犬山におきましても、この"つり橋"構想は存在しております。平成9年、当会議所が高橋会頭の下で「犬山市の将来像」を描いていた折、その担当委員長であった私は、栗栖と坂祝間の木曽川に"つり橋"を架けることを提案いたしました。しかし、当時は地元の皆さんのご理解が得られないなどのこともあり、断念せざるを得ませんでした。

その後、当地を取り巻く環境も大きく変わり、とりわけ栗栖地区のにぎわいの喪失には心を痛めておりますが、自然環境は、当時のまま残っております。近年、インバウンドを含め増加を続ける観光客を視野に、栗栖と坂祝をつり橋で結び、橋上からの木曽川の眺め、猿ばみ城への周遊路といった新たな観光資源を手に入れることは、観光立市犬山にとって、地方創生の大きな目玉の一つになるものと考えております。先の「犬山市まち・ひと・しごと創生総合戦略」において、重視する視点の一つとして、「体験」と「人の交流」をテーマに、「あたらしい観光の魅力の発掘」が掲げられていることは、正にこの思いを示しているものと解釈しております。

私といたしましては、今後、機会を見つつ、つり橋の実現に向け、地元の方々の理解、国等に対する働きかけ、金融機関の協力を始めとした民力の結集等に駆け回る所存でおります。皆様のご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

城下町の復興

2016年02月 1日

お正月の1月はあっと言う間に過ぎ去ると言う実感が2月号の会頭Messageを執筆するに当りひしひしと思われました。

新年から株の下落が続きました。又原油価格の下落が重り、中国経済の鈍化、そしてサウジアラビアとイランとの関係が悪化しました。

北朝鮮の水爆実験が行われ、大きく世界が動いています。グローバルな経済の背景を把握して分析していなければなりません。どこか第2次世界大戦が起きる前の時代に似た所が散見出来ます。

さて、1月11日で城下町の火災から1年が経過しました。一刻も早く城下町の復興を実行に移して行かなければなりません。お城と共に城下町が現存する市町は全国でも犬山のほかほとんどありません。この貴重な城下町を後世に贈って行く覚悟が必要です。

戦後全国に都市計画路線が引かれ全国の市町そして城下町にも引かれ道路の拡巾が行われました。その結果車道と歩道が整備されましたが城下町は無くなってしまいました。

幸い元犬山市長の石田さんの骨折りで、犬山の城下町の都市計画路線を廃止することが出来ました。これも全国で一例か二例のことです。そのお蔭で江戸時代の道巾が現在まで残すことが出来ました。

犬山の城下町が人の住む全国唯一の博物館として、明治村が人の住まない博物館として犬山に大きな観光資源となりうる可能性を持っています。世界に誇る犬山城下町の復興に犬山商工会議所も全力投球で臨む覚悟です。

皆様方のご支援を心よりお願い申し上げます。

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