会頭Message


 現在の産業や経済などについて、犬山商工会議所 会頭が
思ったこと・話したことを月に1回程度掲載します。


充実した会員基盤を擁し、時代に即応した商工会議所を目指して

2020年01月 7日

 令和2年の年頭に当たり、犬山商工会議所会員の皆様方並びに関係各位に対し、謹んで新春のお慶びを申し上げます。会頭に就任して初めての新年ということで、身が引き締まる思いで会頭職という重責を改めて実感しております。皆様の御協力をいただきながら、職責を果たしてまいる所存でございますのでよろしくお願い申し上げます。

さて、新年を迎えるに当たり所感の一端を申し述べたいと存じます。
私共を取り巻く経済環境は、米中貿易戦争の激化等による世界経済の下振れ、消費税増税による反動減、日韓対立長期化に伴う我が国経済への悪影響の顕在化等により、先行きは予測不可能な状況となっており、地域の商工業者の方々の経営環境の悪化が懸念されるところです。
このような環境下、商工会議所に求められる役割はますます拡大・多様化しています。
このような商工会議所に対する期待に応えるため、私といたしましては、「会員基盤の充実を図り、持続可能な形で成長する商工業者の方々を御支援でき、時代に即応したと認められる会議所を目指す」という中長期の目標を立て、当該中長期の目標を達成するために、次に掲げる3つの活動指針を実践していくという決意を年頭に当たって改めて表明したいと存じます。

① 中長期計画の策定
9年後の犬山を見据え、会員数や製造品出荷額、来訪者数など具体的な目標値を掲げ、これら目標値の達成を目指して事業を進めます。とりわけ、会員数は現在1,495社で昨年からは微増で推移していますが、10年前が1,600社を超えていた状況と比較しますと少ない状況といえます。このため、人口が減少する中で、分母を増やすことを課題とし、企業誘致と創業支援の2点に注力し、9年後には会員数2千社を擁する会議所を目指します。特に創業支援につきましては、会議所職員によるきめ細かな御支援を通じて、犬山を代表する企業を育てることを目指します。また、後継者がいない事業者の方々と会議所職員との相談しやすい環境づくりに努めるなどして、濃密なコミュケーションを通じて、円滑な事業承継に尽力します。

② コンサバティブ(保守)とイノベーション(革新)の融合
昔はドッグイヤーといわれていましたが、現在はそれ以上の非常に速いペースで、世の中はその形態を変化させています。しかしながら、その変化に単に流されるのではなく、守るべきものは守り次代に伝えつつ、変えるべきものは変えていく(AI、IOT、キャッシュレスなど)ための支援事業を進めます。また、年齢が若いとか、もう年であるとか、あるいは男だとか女だとか、国籍、出身地などそれぞれの立場の違いや役割を認識したうえで、その多様性を受け入れるような対応を御支援します。

③ 自律的な会員事業者の成長支援
商工会議所が何か支援してくれるのを待つのではなく、まずは会員事業者各々が商工会議所の構成員であることを認識し、自らの経営において、そのスキルを向上させることにより、共に成長していくことこそが会員基盤の充実につながるという考えの下、自律的な会員事業者の成長を支援します。当該取り組みが、地域の活性化につながると強く信じて推進します。

以上のとおり、中長期の目標を実現し、3つの活動指針を実践していくことは簡単なことではないと認識しています。もとより私一人の力では容易ではなく、会員並びに関係各位のより一層のお力添えが必要不可欠でありますので、何卒、今後の商工会議所の事業活動に対しまして、より一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
おわりに、皆様方の本年一年の御健勝と御繁栄を心よりお祈り申し上げ、年頭に当たっての私の所感の一端とさせていただきます。

コンサバティブとイノベーションの融合による 地域経済の活性化を!

2019年12月 1日

 このたび、犬山商工会議所の会頭に選任されました。心中は非常に複雑で、会頭職を受けて喜ばしい気持ちと、反面、その重責を担えるかという不安な気持ちもございますが、その職務を受けた以上は、皆様のために微力ながらも精一杯尽力し、その職務を果たしてまいる所存でございます。
 まずは、その指針として3つの事を考えております。
 第1は、「会員基盤の充実」であります。
 商工会議所が何かやってくれるのを待つだけでなく、まずは、会員事業所各々が商工会議所の構成員であることを認識し、自らの経営に於いて、その企業スキルを向上させることにより、共に成長していくことこそが会員基盤の充実であり、すなわち、地域の活性化につながると強く信じております。
 第2は、「コンサバティブ(保守)とイノベーション(革新)の融合」であります。
 昔はドッグイヤーと言われておりましたが、現在はそれ以上の非常に早いペースで、世の中はその形態を変化させてきております。しかしながら、その変化に単に流されるだけではなく、守るべきものは守り次代に伝えつつ、変えるべきものは変えていく(AI・IoT・キャッシュレスなど)ための支援をしていく覚悟でございます。
 また、年齢が若いとか、もう年であるとか、あるいは、男だとか女だとか・・・・(最近はジェンダーの関係もありますが)、それから、国籍、出身地などの違いもありますが、それぞれの立場の違い・役割を認識したうえで、その多様性を受け入れた対応をしていきたいと考えております。
 第3は、「9年後のビジョン-組織率70%・75%を目指す」であります。
 部会・委員会等、組織の在り方を再考しつつ、起業や企業誘致も含めた犬山における企業数を増やして組織率を全国的に高いレベルとなる70%から75%を目指し、更に発言力のある経済団体としていきたいと考えております。
 諸先輩方のご尽力により築き上げてこられた犬山商工会議所が、「コンサバティブとイノベーションの融合」により、地域の経済団体として、更に時代に即応した商工会議所であると内外に認めていただけるように微力ながら尽力してまいる所存でございます。
 何卒、商工会議所の事業活動に対しまして、皆様方のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

会頭退任に当たって、お礼の御挨拶と新役員に期待すること

2019年11月 1日

今年は、犬山商工会議所の役員(会頭、副会頭、専務理事、常議員、監事)の任期満了に伴う改選年となっており、本年10月31日に開催予定の臨時議員総会において現在の役員に代わる新たな役員の選任が行われます。私も当該日をもって任期満了となり、会頭職を退くこととなります。本メッセージが発信される11月1日時点では、すでに新たな役員の皆様が選任されておられます。残すところ約1か月の間に、新体制に向け、円滑にバトンタッチできるよう尽力してまいりたいと存じます。なお、新しい役員の皆様方の任期は、令和元年11月1日から令和4年10月31日までの3年間となります。

 顧みますと、私が会頭に就任したのは、平成22年11月1日でございました。その後9年の長きにわたり犬山地区の商工業の改善発達と社会一般の福祉の増進に寄与する立場である商工会議所の会頭職を務めさせていただきましたが、無事に務めあげることができたものと考えている次第でございます。これもひとえに、坂野副会頭、安達副会頭、高橋副会頭、4名の専務理事、常議員及び監事の役員の皆様方をはじめ、事務局長、中小企業相談所長等会議所職員の御支援と御厚情の賜物と深く感謝しております。誠にありがとうございました。

 新たに就任される新会頭におかれましては、旧弊にとらわれず、当会議所の新たな発展を目指してほしいと切に願っております。会員の皆様方におかれましては、どうか倍旧の御指導、御鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げ、私の退任の御挨拶といたします。今まで本当にありがとうございました。

 なお、私儀は、新会頭の任命により、今後は、名誉会頭といたしまして、さらなる当商工会議所事業の推進を見守り続ける所存ございます。

民族主義台頭状況の早期払しょくを望む!

2019年10月 1日

御案内のとおり、犬山商工会議所は、平成26年2月に韓国の咸安(ハマン)商工会議所と姉妹・友好提携を行い、これまで毎年4月と10月の1回ずつ相互に訪問するなどして民間交流を深めてきました。しかしながら、このところの日韓政府間の関係悪化により、本年10月に予定していた犬山から咸安への訪問が、先方から「安全を保障できない等々」との連絡を受け、断念せざるを得ないこととなりました。政府間の関係悪化が民間交流に波及した悪い結果であり、甚だ残念であります。国同士がこじれているときだからこそ、市民同士の交流が重要と私は考えます。交流をやめれば、互いを尊重し合う経済人や政治家は育たなくなり、これにより、いよいよ二国間の関係性が修復不可能となる状態に陥るのではないかと懸念しています。ここにきてますます民間交流の停滞を示す事例が増えてきており、懸念が現実とならないことを祈るばかりです。

 第二次世界大戦は、世界中で民族主義が台頭(ナショナリズムが進んだ)した結果といわれています。国境を越え、情報や人、もの、カネの移動ができた方が経済発展にかなうという考え方がグローバル経済の考え方ですが、現状の米中貿易戦争をはじめ、日韓関係の悪化は、いわゆる民族主義が台頭してきている状況を如実に表している現象と捉えることができます。このような状況が一刻も早く払しょくされ、戦争の無い、平和な世界となることを望んでやみません。民間交流が自由闊達に行える世の中となることを強く祈念します。9月号の犬山商工会議所の会頭メッセージで申し上げたとおりでございます。

互いに知恵を出し合い、打開の方向へ!

2019年09月 1日

犬山商工会議所だより2019年6月号の会頭Messageで、米中貿易戦争が世界経済に及ぼす影響について懸念するメッセージを発信しましたが、今日に至ってもその懸念は払しょくできない状況となっています。トランプ米大統領が、本年8月1日に3000億ドル相当の中国製品に同年9月1日から10%の制裁関税を課す方針を明らかにしたからです。なお、米国はその後の報道で、9月1日に発動する中国への「第4弾」の制裁関税で、携帯電話やノートパソコンなど一部品目の関税発動を同年12月15日に延期するとしました。これを受け、中国は米国産農産品の購入を停止しました。米国はまた、中国を「為替操作国」に認定しました。米中の貿易摩擦がここにきてさらにエスカレートする様相を呈しています。このままの状態が続けば、両国の景気に深刻なダメージを与え、それが日本を含めた世界経済全体に波及していく懸念が大きくなっています。代替のきかない製品までを含めて全ての輸入品を対象にした関税の引き上げ合戦は、両国にとって消耗戦以外の何物でもないと考えられます。さらに、こうした報復合戦が、中国以外の国や地域との間にも広がっていけば、自由貿易を危機にさらすことになると同時に、世界の貿易が縮小し、各国の景気を悪化させることになりかねません。いずれかの時点で、米中両国は共倒れになるリスクを回避し、世界経済への影響を阻止する行動をとる必要がありますが、そのぎりぎりのタイミングは確実に近づいているといわれています。米中両国には、世界第一位と第二位の経済大国として、自らの対立が世界経済を悪化させることを回避する義務があると考えます。

一方、米中間の貿易問題は世界経済の下振れ要因としての大きな懸念材料ですが、悪化する日韓関係は我が国経済にとって悪材料となり得るのではないかとの見方が広がりつつあります。とりわけ、韓国における日本製品の不買運動、抗議デモ等がこのところ、長期化、過激化の様相が濃厚となるなどヒートアップしつつあり、このような動きが我が国経済のみならず、韓国経済にとって少なからず下振れ要因としての影響が出ているとのデータが出つつあります。このような動きは、手続き簡略化など安全保障上の輸出管理で優遇措置を取っているいわゆる「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正に向けた日本政府の作業手続きの動きに対する韓国政府の反発が直接的には起因しています。当該政令改正は、本年8月28日に施行される予定です。このままでは、日韓関係に「深刻な影響」を与えることが確実視されています。

以上のような米中関係、日韓関係ともに、少なくとも現状の対立点については、互いに知恵を出し合い、打開していく方向に向かっていくことを切に願っている次第です。戦争の無い、平和な世界となることを心より祈っています。

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